読みやすいし、考えさせられる…!【本レビュー】夫のちんぽが入らない / こだま著
昨日読んでインパクトがあった本を紹介します。
パートナーシップ・セックス、そして 仕事との向き合い方 について
考えたい人には響く物語です。
「夫のちんぽが入らない」こだま著 / 扶桑社
著者こだまさんの私小説で今年の1月発売されたこの本。
タイトルのインパクトもあって話題になりました。
実際リンクを貼ったWEBを読んでもらうとわかると思うのですが、
こだまさんの文章力によってすぐ世界観に引き込まれました。
本が苦手でも大丈夫。(私は苦手です)
あっという間に読めます・・・!
▼個人的に思う読みどころ
①青春の甘酸っぱい出会い
物語は主人公「私」が将来「夫」となる大学生と出会い、関係を深めていくところ。
一人暮らしを大学でし始めたときの気持ち、雰囲気がよみがえってきました。
荒い言葉で表現すると きゅんきゅん します!
そしてこの淡さが今後の物語を色づけます。
②「入らない」状態で続く二人の関係
恋愛関係になってから分かった出来事、何度も試行錯誤をしながらも
月日を重ねていきます。
思いやりもあって優しさもあって、でもどこか二人の共通の悩みには触れない
非常に繊細な時間が流れます。
10代の恋愛でセックスができないって本当に深刻な悩みで、
やり過ごし方もわからなくてそれが気まずくて別れるということもあると思います。
そんな状況であってもおかしくない、二人がつむぐ時間に浸らせてもらいました。
③仕事への挑戦と苦しみ
「私」が仕事を持ち、向き合う姿は読んでいて苦しかった、
と同時に自分への鼓舞にもつながりました。
良い風に振る舞えるというのも大切だけれど、格好悪い姿をどう見せるか、
どうやり続けるかというのもそれ以上に大切だと思わせてもらいました。
ネタバレをしすぎない程度に書かせてもらいましたが、
本当に面白い本なのでぜひ多くの人に読んでもらいたいと思います。
日常生活を送るだけだと自分で向き合えない「生き方の深さと苦さ」を
味わえる作品です。
ぜひ、読んだ方感想を聞かせてください!
では今回はここまで。